わたしたちのめざす保育園

私たちは一人ひとりの子どものありのままの姿を大切にして、こころとからだがのびのび育つ場をつくりだします
小規模保育の利点を活かし、一人ひとりに目がとどく家庭的な環境のなかで、それぞれの生活のリズムに合わせて成長じっくりと見守る保育担当制をとります。毎日ののびのびとした遊びと生活を大切にし、それぞれの子どもの発達にあわせた保育をデザインします。
私たちは子どもたちが安心して快適な生活を過ごせるよう努め、信頼できる人々とのかかわりのなかで自立への意欲と思いやりを育てます
保育者・子ども同士のコミュニケーションを大切にし、子どもが自分から進んで身の回りのことに興味をもてるようにします。また子どもの健康・安全に最大限の注意をはらい、アレルギー対策・食の安全(無農薬野菜等)にもできる限り配慮します。
私たちは子どもたちに豊富な体験活動を提供し、元気に楽しく遊んで健康な身体を育てるとともに、身近な自然・環境への好奇心を伸ばします
屋外での散歩や野菜育てなど自然体験活動を積極的におこない、動植物や木・布のおもちゃなど「ほんもの」に触れることで、豊かな感性と知性を育てます。また十分に身体能力を発達できる運動の機会をつくり、けがや病気に気をつけて丈夫な体をつくります。
私たちは子どもたちの言葉との触れ合いや、音楽・造形の経験をつうじて、豊かな感性と知性をはぐくみ、自分の気持ちを表現する意欲をはぐくみます
子どもの自発性を育てる自由保育を中心にしながら、発達にあわせた音楽遊び・造形遊びの機会を積極的に提供します。特に乳児からたくさんの絵本に出会う機会を大切にし、読み聞かせなどを通じて言葉・物語への興味をもてるようにします。
私たちは保護者との協働をすすめ、相談支援・情報提供や交流の機会を提供し、共に子どもの育ちを支えていきます
日頃の子育てについての相談や、保護者同士のゆるやかな交流の場をつくり、保護者の皆さんと一緒に保育園をつくっていくスタンスですすめていきます。働く保護者の方の負担をできる限り軽くし、楽しく子育てできるよう工夫します。
私たちは地域の子育てに関心をもつ人々の連携をすすめ、子どもへのかかわりを通じた地域づくりを推進します
子どもたちが地域で育っていくために、地域行事にも積極的に参加し、情報公開に努めるとともに、地域の人々・ボランティアの力を活用する開かれた園を目指します。園児の保護者以外の子育て家庭の交流・相談にも積極的に応じます。
私たちは職員が安心して子どもに関わり続けるための、職員の給与・職場環境・福利厚生などの待遇改善に全力を尽くし、積極的な情報発信に取り組みます
スタッフは全員保育士資格・幼稚園教諭資格をもった経験ある職員で、保育専門家のアドバイスのもと、積極的な研修を通じて保育のプロとしてのスキルを日々高めていきます。また職員が笑顔で子どもとかかわれるように、安心できる職場環境・待遇を保証します。

 

園長就任にあたって

 ののはな保育園 園長 吉田正純

 私はこれまで子どもからおとなまでの「生涯学習」という視点から、国内外の様々な現場にかかわりながら、教育のあり方を研究してきました。そのなかですばらしい実践にたくさん出会いながら、本当に子どもたちの幸せにつながる教育とはどういうものか考えてきました。そして保育者・教育者の育成にかかわる中で、縁あって保育園をつくる機会をいただき、仲間たちとどんな教育・保育をめざすか、話し合ってきました。そのなかで私が園長としてめざしたいことを、「ののはな」にたとえて、三つ挙げたいと思います。
一つ目は、子どもが「信頼の根っこ」をしっかりと張る環境をつくることです。子どもたち、とくに乳児にとって、自分が生きる世界が愛情に満ちた信頼できるものだという感覚を育てることが特に大切です。そのため私たちは徹底して少人数の保育担当制をとり、保育園での生活をもう一つの家庭として過ごし、安心できる関係をつくることを目指します。効率的ではなくても、ゆったりと一人ひとりの子どもにかかわることができるように、あたたかい環境と落ち着いた日課をデザインします。そして子どもが安心して人と関わることで、じっくりと土の中に生きていく根のように信頼を伸ばせるようにします。
二つ目は、子どもが「意欲の葉っぱ」を、のびのびと伸ばすことを応援することです。学びの一番の原動力である興味・関心は、乳幼児期にはあふれています。子どもたちは身の回りの探索から、無数の問いかけを発見し、遊びのなかで無限の好奇心を発揮します。私たちはその意欲を引き出すために、選びぬいた玩具・絵本・音楽を準備して、工夫して想像力を広げるような遊びの世界に、夢中で没頭する時間を大切にします。表面的な知識や動きを「教え込む」のは簡単ですが、遠回りに見えても光に向かって茎や葉をしっかり成長させていく草花のように、のびのびとした雰囲気をつくりたいのです。
三つめは、子どもが「笑顔の花」を咲かせられるような、幸福感・達成感を日々感じ、保護者の皆さんと一緒に喜ぶことを目指します。現在の日本の教育のもとでは、自分に自信をもち幸せだと感じる子どもが、残念ながら非常に低いという調査があります。私たちは集団行動で他の子と比べるよりも、多様性を大切にし、その子それぞれのよさを伸ばすことに力を注ぎたいと思います。そのために保育者がほめて育てる「ポジティブな保育」を心がけ、子どもの「できた!」という達成感を大切にしていきます。そして「自律」する自信と喜びを積み重ね、心からの笑顔の花をたくさん咲かせたいと思います。
そのためにさまざまな優れた保育実践から謙虚に学び、同時に新しい試みにも、研究と研修を重ねながら慣習にとらわれず挑戦していきます。直接子どもにかかわる保育者たちには、こんな保育園をつくりたいと語りあってきた、子どもたちとまっすぐ向き合うことができる素晴らしい仲間が集まってくれました。「ののはな保育園」には、子どもたちが優しくたくましく野で育ち、色とりどりの花を咲かせる場をつくりたいという願いを込めました。保護者・職員・地域のみんなで、子どもたちの笑顔を咲かせていけるよう、全力を尽くして参ります。よろしくお願いいたします。

吉田正純(よしだ・まさずみ)
1972年北海道生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。京都大学大学院教育学研究科特任助教、京都聖母女学院短期大学児童教育学科講師を経て、NPO法人花紅代表理事。日本社会教育学会、日本子ども学会所属。